求人を考えてみる
給料は以前に比べ半分に激減しましたがOさんは苦労して探した甲斐がある、やっと自分の適職を見つけたと泣いて喜びました。
そして家族にもこの気持ちは伝わったようです。
やりたいことが見つからなくてもやりたい仕事はすぐに見つかるわけではありません。
でもいつまでも決めないわけにはいきません。
仮の決定でもいいからやりたい仕事を見出してみてください。
どんなに考えてもでてこない場合は消去法で探る方法だってあります。
Mさん(三十五歳・仮名)の例をご紹介しましょう。
Mさんは有名大学経済学部卒業後、大手生命保険会社に入社しました。
営業を担当していたものの営業のノルマが大変で転職を希望。
しかし職種として経験があるのが営業だけ。
とにか-営業以外の仕事を希望していたのですが、結局は営業事務を選びました。
営業事務なら経験も活かせるし精神的にも負担が軽いと考えたのです。
就職先は大手メーカーの下請け会社で営業事務の仕事でした。
一年後へ給料の安さとやりがいのなさに仕事に不満がでてきました。
再び転職を決意したけど今回は慎重になっています。
いくら考えても何の仕事が自分にあっているのかわからず、このまま転職を続けていいのか不安に思っていました。
そこで松井さんは、過去の自分を振り返ってみました。
この二つの点を漠然と思い出しているうちに、なぜ経済学部の大学にいったのか、新卒でなぜ生命保険の会社を選んだのか、なぜ転職後、営業事務を希望したのか、など疑問に思い始めました。
自分を振り返ってみると、有名大学に入学できるならどこの学部でもかまわないからと合格した経済学部に進み、やりたい仕事も具体的に思いつかなかったから大企業である大手の生命保険会社に入社したのです。
そして「大企業というブランドカ」にこだわっていたということがわか-ました。
次に「やりがい」も求めてはいるものの「安定性」への希望も強く、どちらかと言えば一位「ブランド」、二位が「安定」、三位が「やりがい」という価値観の順位がでました。
さらに、過去の自分を振-近-分析してみると、「やりがい」を追求したいという気持ちは瞬間的にはあるけれど、経験がないなどの理由で、その場ですぐに諦めていたことがわかりました。
そのほかの価値観、有名人やl流企業との交流が多-皆に認めてもらえる「社会的評価」や一人で仕事をし、一人で決定できる「自立性」や「個性の発揮」、「高所得」、「社会的責任」などのすべての価値観を含めて、自分にとって何が大事なのか考えてみました。
「好きな仕事=プライドを捨ててまで出来るやりがい」を追求することだと考えてみたところ、そこまでのやりたい仕事を見つけることができませんでした。
しかし、物をいじる仕事が好きだということがわかりました。
でも、企業というプラントはやは-捨てがたい魅力がありました。
結局その時点では何度考え直してもl位・ブランドへ二位・安定、三位・やりがい、という順位は変わりませんでした。
ブランドが一位なのだから、冷静に判断し多少のノルマがきつくても転職せずに大手保険会社に残ればよかったはずです。
しかしいくらブランドカがあってもノルマをこなす営業という仕事にやりがいを感じないのではと、疑問を持ち転職したMさんの本当の気持ちは「やりがい」がl位だったのかもしれません。
しかし分析の結果自分が出した結論は、ブランドが一位だということに変化はありませんでした。
やりたいことはすぐ見つかるとは限りません。
また人の気持ちや価値観はそのときどきで変わります。
でも、価値観を追求する訓練ができたのですから、Mさんは、それから事あるごとに価値観を思い出し自問するようになりました。
また、Mさんが現時点での自分の価値観を仮に決定し明確に見出したことで転職先を考える大きなヒントになったのです。
結局、Mさんが選んだのはメーカーの営業です。
プリンターなどの修理と営業の担当です。
機械を触ることもできて営業もできる、という今のポジションに満足感は高いから転職してよかったというのがMさんの今の感想です。
自己分析の結果はいつも同じとは限りません(就職一年目と五年目との心境、環境のちがい)。
すぐに結果がでな-ても、気分を変えて分析をしているうちに見えてきます。
予期せぬマイナスの現実にぶつかったとき、現実逃避でほとんどの人は逃げたくなるでしょう。
「なりたい職業があってもハードルが高すぎる」、「お金がないから無理」、「家族が協力してくれないからダメ」と、諦める口実だけは次から次にでてきます。
そんなときに「でも私でもなれるかもしれない」とほんのちょっとでもいいから自分を信じることができればすべてが変わります。
では、どうやって自分の可能性を信頼することができるのか?それは過去に自分が成功した体験を思い出すことです。
そして、それをくり返し頭の中でイメージするのです。
イメージを絵に描いて自分の部屋の壁に貼り、毎朝見ることです。
例えば会議室でプレゼンが通ったときならば、その勝ち誇った自分のイメージをイラストで書き起こすのです。
毎朝会社に出勤するときにちょっと見るだけで簡単にイメージできるようになります。
それからへ過去の成功を思い出したイメージを自分の声でテープに吹き込んで就寝前に聞きながら眠りに入ります。
「活き活きしている。
輝いている。
自立している。
可能性がある」と、過去形ではなく現在形の言葉でテープに残します。
まず思い出してみてください。
ホームランを打ったとき誇らしいから、自然に触れるのが好きだから、ほどよい運動だからこんな感じで何でもいいのです。
趣味や好きなことの項目に対して理由を十個以上ずつ書き出していくうちに一番多くかかれている理由がでてきます。
それがもっともあなたが好きなこと、大事にしていることと言えるでしょう。
自分にできることを見つける今度は書き出した中から見つけた好きなこと、それが多-含まれている仕事を見つけて出してみましょう。
例えば、「外が好き」、「継続することが好き」へ「チームワークが好き」なのであれば、長時間外で草や電車などを運転する仕事やチームで営業することなどが浮かび上がってきます。
あれこれ少しでも思いつく限りの仕事を書き出してみてください、そして仮になりたい職業を決定しそれぞれ順位をつけてください。
たとえ職業の決定まで出来な-ても「たぶん好きな仕事だろう」、「適職だと思う」程度でいいのです。
Nさん(仮名・二十五歳の例)の場合は次のように順位をつけてみました。
1車の運転手長距離トラック運転手、2電車の運転パイロット、3外回りの営業イベント4企画チームでする仕事5ガーデンデザイナーホームガーデニング店こんな感じで思いつくままでいいのです。
職業が思いつかない人は漠然としたものでもいいのです。
それでも例に書き出した職業十位の中に漏れている仕事があるかもしれません。
だから今度はそういった漏れをなくすために一つ一つの職業はどういった内容なのか知り得る限り書き出してください。
職業の内容は知っているようで表面上のことしか知らない場合が多いのです。
最後になぜ選んだのか理由も書いてみてください。
書き出した仕事内容をじっくり見ながら、ここからがシビアな自己査定です。
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